JAPAN ORGANIC AGRICULTURE ASSOCIATION

日本有機農業研究会

『土と健康』2010年1・2月合併号(一部紹介)

画・田島征三

今月の表紙
発作・田島征三
撮影・酒井 敦

 表紙のことば

 三年毎の国際美術展(アート・トリエンナーレ)が盛大に開催される新潟県中越、妻有のエリア。だが、ここでも、若者が都会に去り、お年寄りが取り残されて、ひっそりと暮らしている地域とされている。
 子どもの数が少なくなったという理由で小学校が統合され、カラッポになった学校は、廃校となり、壊されてしまう。芸術祭のスタッフの案内で何ヵ所かを(廃校がなんと多いことか!)見せていただいた。何ヵ所目かに、めぐりあった真田小学校。十日町市吉田地区「鉢」という集落にその小学校はあった。
 ぼくは、いっぺんに気に入ってしまった。木造二階建ての小さな小学校だ。集落はお鉢のような形をしていて、底に小学校が建っている。周りの斜面に田畑や家があり、風景の美しさにもひかれた。村の人々はすべて尾身さんという名字。年が明けて小正月、集落の人々との始めての酒盛り。彼らのパワーに圧倒された。
 「鉢」というこの集落でしか出来ないものを創ろう。そう思った時、「空閤絵本」という怪物がぼくに飛びかかってきた。こどもたちを、絵本の中に閉じ込めるのではなく、川や海、森や野原にいざないたい。そういう気持ちを形にしてみたかった。自然界をまるごと「空間絵本」にしてみたかった。だけど、それは少し広すぎる。この木造校舎なら丸ごと絵本になるのではないだろうか。絵本と現代美術が合体した空間絵本。このとてつもない構想は鉢集落の人々をはじめ、ぼくの考えを支持する大勢のボランティアによって完成したのだった。

田島征三
ホームページアドレス http://www.geocities.jp/djrnq642/


 今月の記事から

● 年頭にあたって
 土に根ざした農と食の文化の継承を   ・・・・ 佐藤 喜作

激動、激変の20世紀後半
 20世紀後半ほど地球上の激動、激変が続いた時期はないであろう。科学技術の発展と経済の成長は、一時は夢の社会が実現されるかとさえ思ったほどであったが、21世紀に入り10年が経過した今、世界は未曾有の大不況に陥り断末魔の叫びをあげているかのようだ。ドバイ・ショックが追い打ちをかけ、日本経済も低落し、失業者が溢れ、社会は犯罪で乱れている。2010年、まさにあらゆる点で危機の時代を迎えているといえよう。
「自立・互助」の一楽思想
 原題の危機は、人の健康と暮らしの根本である食の危機にこそある。それはとりもなおさず、食をはぐくむ農、漁の危機であり、森・里・河川・海をめぐる水と土と環境の危機である。
 そうした危機にいち早く気づき、警鐘を鳴らし、有機農業の実践に踏み出すことを呼びかけたのは創立者一樂照雄さんであった。その断固たる決意と先見性は、1971年10月17日の設立総会で採択された結成趣意書にも息づいている。
 自主性(自立)とは、自分ができることは自ら手作りでやるということ、互助(相互扶助)とは、自立と同時にお互いが手を携え助け合うこと。一見反対にみえるけれども、一樂さんは自立を前提とした互助の重要性を説き、この二つを結びつけた。

● 第38回 日本有機農業研究会全国大会・総会のご案内

こちらのウェブページ参照

 ・ 全国有機農業の集い2010 神奈川大会
   有機でひらこう!日本農業の食の未来を   ・・・・ 大平 勝

個別所得保障や食糧農業農村基本計画の見直しなど農政も変化の年
基調講演は「日本農業の進むべき道」
 鈴木先生は、WTO、FTA、EPAが農業に及ぼす影響に詳しく、同時に有機農業をはじめとする環境農業の動向にも高い関心を寄せられている方です。
 分科会では、そうした国際的な情勢やこれからの農政の動向などを踏まえ、今、私たちが取り組むべき有機農業の主な側面について、それぞれ小テーマを決め、報告発表と討議の場を持つことにしました。

 ・ 大会 基調講演と記念講演のご案内
 神奈川大会 分科会一覧

こちらのウェブページ参照

● 八ッ場ダムの前に「倉渕ダム中止」の成果あり   ・・・・ 久保田 裕子

有機農家/「倉渕ダム研究会」主宰/群馬県高崎市在住 大塚一吉さんに聞く  聞き手 久保田
 今、利根川水系の主要河川の一つ吾妻川に計画中の八ッ場ダムの建設事業中止案が政治問題化している。やはり利根川水系の一つ、烏川には、1979年、倉渕村山浦に「倉渕ダム」が計画されて建設事業が進められていた。
 山間のダム建設には、他地域と異なり、当初、さしたる反対運動は起きなかったが、自然生態系を破壊し、巨額な建設費のかかるダム建設計画に疑問の声をあげたのは、高崎市に飲料水をもたらすとされた当の高崎市に住む市民たちだった。

● 国際有機農業映画祭2009 レポート
  「畑」の役割を担う映画祭   ・・・・ 小口 広太

畑はコミュニケーションの場
2009年11月27日、28日に開催された国際有機農業映画祭は2日間で合計およそ800名の来場者があり、大盛況のうちに幕を閉じた。

● BOOK 自著紹介『自然に従う生き方と農法』石井 茂   ・・・・ 石井 茂

 自然に従う生き方と農法>> 詳しく

● 春夏播き種苗をお分けします 別表 2010年 春期頒布種苗   ・・・・ 種苗ネットワーク事務局・種苗部

● 09年10月30日−31日 食と健康わくわく交流会in秋田
  農業県「秋田」に触れる旅   ・・・・ 笠原 眞弓

 農は消費者が、健康は自分で守る。

● とれたて青年部 22 金子美登・友子夫妻の結婚30年を祝う   ・・・・ 佐久間 清和

 去年の、12月23日、久しぶりに埼玉県小川町を夫婦で訪ねました。私たちの師である金子美登・友子夫妻の結婚30周年を祝う会へ出席するため、金子夫妻が結婚式をあげた農村センターへ。歴代の研修生を中心に多くの方々がお祝いにかけつけました。

● BOOK 『雑草が大地を救い食べ物を育てる』片野 學   ・・・・ 黒崎 一枝

 雑草が大地を救い食べ物を育てる>> 詳しく

● DVD新発売! 『いのち耕す人々』『シリーズ・安全でおいしい食べ物を考える−高畠町からのレポート』

● 熱き心くん   ・・・・ 佐藤 有里

場所に根ざして
 茨城県石岡市の旧八郷町に住みはじめて3年半が経ちました。たった3年半しか住んでいないのに「ここは私のふるさと」と言うことができる、そんな人々に囲まれて幸せな百姓暮らしを送っています。


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