JAPAN ORGANIC AGRICULTURE ASSOCIATION

日本有機農業研究会

『土と健康』2009年12月号(一部紹介)

画・田島征三

今月の表紙
発作・田島征三
撮影・酒井 敦

 表紙のことば

 廃校が美術館になった。だが、ほとんどの部分は「小学校」のままだ。わずかに校長室がお酒落なカフェレストランになったり、身障者用の玄関が新設されたり、別の機会に紹介したいと思っている「土の部屋」など、若く魅力的な建築家、山岸綾さんの手により、少ない予算を効果的に使って部分的に改修された。この教室も天井を取り払って、梁をむき出しにすることで、空間を広げてくれた。
 それを良いことに、流木を何トンも使って、巨大な足が壁に突き刺さっている! (上半身は校舎の外に突き出ている)ここが空間絵本の最後のべージだから、観客がおったまげ、満足感を味わえるように考えた。しかし、圧巻は、夜のシーンだ。この「美術館」がほとんど小学校のままなので、全館窓だらけ。紫外線は我が物顔、観客は作品と一緒に外の風景も見る。そのことは芸術家にとっては不幸なことで、自分の作品に集中してもらえないが、周りの景色は素晴らしいし、田畑で働くお百姓さんが作品の向こうに見えるのも一興だ。
 しかし夜になると、教室内の雰囲気はガラリと変わる。外は漆黒の闇。全ての窓ガラスは鏡に変わる。この部屋は両側がガラス窓、一方の鏡に写った像は、反対側に写り、更にそれが反対側に写りこむ。こうして両側の窓ガラスの中に、流木たちの永遠の旅が続くのである。

田島征三
ホームページアドレス http://www.geocities.jp/djrnq642/


 今月の記事から

● ミツバチの減少は「警告」する
    農薬の使い方、農業のあり方が問われている   ・・・・ 魚住 道郎

羽音が聞こえない、沈黙の夏
 今、世界各地でミツバチが姿を消し、2007年春までに北半球の4分の1のハチがいなくなったともいわれている。食用作物の約8割は、ミツバチによる受粉という恩恵を受けている。ミツバチの生態の異変は、私たちの食料生産に直結するから、事態は深刻だ。
皆殺しか、予防原則か
 農薬は病害虫に薬剤耐性を作り出す可能性があり、病害虫と農薬のいたちごっこはなくならない。その間に多くの生きものたちが消滅していく。今、このような農薬の使い方、農業のあり方が問われているのである。
いきものがにぎわう未来へ
私の有機栽培の谷津田には、早朝から夕方遅くまで、ギンヤンマ、オニヤンマ、シオカラトンボ、赤トンボ、イトトンボが飛び交っている。縄張り争いをしながらも共存し、田面から飛び立つ虫たちを餌としている。

● 公開学習会(ダイオキシン・環境ホルモン対策国民会議主催・2009年9月13日)報告
  増え続ける浸透性農薬「ネオニコチノイド」   ・・・・ 吉村 英二

 近年、日本でも問題化してきたミツバチの異変。その原因のひとつとして、「ネオニコチノイド系農薬」によるミツバチの神経系のかく乱が疑われています。
 2009年9月13日にダイオキシン・環境ホルモン対策国民会議の主催で開かれた公開学習会「どうする! 増え続ける浸透性農薬 ネオニコチノイド」では、主にこの農薬の人体への影響について、当初から警告を発してきた医師や研究者から報告を受けました。その主要な点を報告します。

● 佐藤喜作のキサクな話 『規格品と不良品』   ・・・・ 佐藤 喜作

 考えてみると、工業製品は規格に合わなければ没である。故障や事故のもとになる可能性があるからだ。この思考が農産物にも適用されて、規格品生産が農民を苦しめ、過度の農薬使用になってしまった。
 その結果、不良農産物化してしまったのである。

● 有機農業アドバイザーです@
 「エネルギー生産業」という農業の原点に帰って
  自然を先生に新時代の農を模索   ・・・・ 松沢 政満

「論より証拠」のモデル農場を目標に
 福津農園の特徴は不耕起直播の野菜づくり、野菜や果樹の混植。農園内は常に緑で見たし、太陽光エネルギーを最大限、農に活用する。倍を増すの総合的利活用、等です。つまり一枚の落ち葉のようなバイオマス<生物資源>がもっている、エネルギーをはじめとする物理、化学、栄養学的特性を徹底的に利活用する。バイオマスが土に還る過程こそが、生物多様性を代表とする良好な農的環境を具現する基となっているからです。

● とれたて青年部 21 全国大会初の画期的懇親会料理   ・・・・ 井上 昌代

 「有機っておいしいね♪」とは、言ってみれば当たり前。
 でもそれは、素材の良さを十分に活かしたお料理なればこそ。


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