JAPAN ORGANIC AGRICULTURE ASSOCIATION

日本有機農業研究会

『土と健康』2008年7月号(一部紹介)

画・田島征三

今月の表紙
発作・田島征三
撮影・酒井 敦

 表紙のことば

 子どものころから、植物を植え、育てるのが好きだった。
 5歳の春、竹藪を開墾して、落花生を作ったりしていた。
 といってもハガキ80枚ほどの畑とも呼べない
 極く小さな場所だった。
 今の庭は5年目。やっとハガキ300枚に拡大した。
 真っ黒な腐葉土にミミズが何匹も住んでいる。

田島征三
ホームページアドレス http://www.geocities.jp/djrnq642/


 今月の記事から

● 発生から40年、カネミ油症の苦しみは今も続く   ・・・・ 鎌田 玲子
カネミ油症はPCB・ダイオキシン類による人体の構造脂質汚染

 今から40年前(1968年)、西日本一帯に、日本最大級の食品中毒事件が起きました。カネミ倉庫(北九州)製造の米ぬか油(カネミライスオイル)の製造過程で脱臭の熱媒体に使っていたPCBが油中に漏れ、そのまま販売された事件です。
 知らずに買って食した人々は奇病といわれる、クロルアクネ(塩化ニキビ)、手足のしびれ、眼脂、脱毛、歯の折れ、皮膚、爪の黒化などの症状が続き、1万4千人の被害届出があったとされています。しかし、事件発生時に発足した全国油症研究班(九大に設置)や行政機関により認定された被害者は、現在に及び2千人に至らない状況です。その上、当初、原因はPCBとされましたが、その後の分析により油中に漏れ出したPCBは熱変性によりPCDF(ポリ塩化ジベンゾフラン<ダイオキシン類>)が生成されていたことが解り、カネミ油症被害の主原因は、猛毒とされるダイオキシン類であることが判明しました。
 カネミ油症事件は、現地でも過去の事件と思われていますが、企業と行政が責任を矮小化してきたからで、過去の事件ではありません。40年を経た今も被害者は重篤な症状が続き、次世代が機能障害で生まれていることからも、国民は未来に続く被害の実態を知ることが重要です。

● 第36回日本有機農業研究会全国大会 報告   ・・・・ 福岡 伸一
記念講演 生命とは何か? 食べ続けることの意味と有機農業(下)

 狂牛病は人災の連鎖
 草食動物を肉食動物に変えた「肉骨粉」
 5年という狂牛病の潜伏期の長さが感染を拡大
 「第2の人災」をつくった原油価格の値上がり
 イギリスが人への感染を認めても、何もしなかった日本
 非常に危険な米国産牛肉問題の政治的決着
 なぜイギリスから世界へ飛び火したか?
 日本は世界的にも稀に見る厳しい狂牛病検査を実施
 決定的に間違っている「ふぐ毒理論」
 原因究明のカギはトレーサビリティの確立
 まったくお粗末な米国の狂牛病検査体制
 非常に危うい「リスク論」
 一見、正論に聞こえる「選択の自由論」
 プロセスを見せている人に委ねるしかない「安全な食」
 -質疑応答

● 秋捲き種子をお分けします(別表2008年秋期頒布種子)   ・・・・ 種苗部

● 種から育てよう 62 長崎唐人菜(長崎ハクサイ)   ・・・・ 岩崎 政利

 長崎唐人菜(別名長崎ハクサイ)は、長崎市の近郊に秋から冬にかけて盛んに栽培されていました。日本の食の遺産としてスローフード協会で「味の箱舟」に認定され、守り続ける意味が大きくなってきています。

● ★新連載★農の技 談義1 人参栽培 3つの基本   ・・・・ 林重孝×武田松男

● とれたて青年部10 糸を紡ぐこと   ・・・・ 池田 晶一

 都内で会社勤めの青年部一員です。今年はなんとか畑の都合をつけることができて、和綿と茶綿を播きました。もちろん野菜も。綿の生育状況は芳しくなく、茶綿はほぼ問題ないのですが、和綿の半分くらい何者かに芽を食べられてしまいました。

● 畑の雑草の一年 林重孝さん(千葉県佐倉市)の畑で   ・・・・ 村田 威夫

 雑草は農耕地、牧草地、庭園など人が一定の管理をする土地に目的以外の植物が入り込んだものをいう。農耕地に見られる雑草は特に耕地雑草と呼ばれ、人間生活の周りに生育している雑草(人里植物ともいう)と区別される。耕地は、耕耘、施肥、作付け、収穫などの農作業が繰り返し行われ、雑草はこのような環境で作物と関連して生活している。
 雑草についての研究は主に作物の収量を上げるために、如何にしたら耕地雑草を少なくするかを目的に行われてきた。今回は日本有機農業研究会種苗部担当理事の林重孝さんの畑にどんな雑草が見られるかを、作物との関連から記録する機会を得たので、ここに報告する。

● 佐藤喜作のキサクな話 スイカ1個が50a分の米代   ・・・・ 佐藤 喜作

● BOOK『日本の有機農法』涌井義郎、舘野廣幸(有機稲作)著
   ・・・・ 今井 優子

 これまで農業初心者に対する有機農業の入門書というものは、あるようでなかった。『解説 日本の有機農法』は、茨城県水戸市にある鯉淵学園農業栄養専門学校で教鞭をとっている涌井義郎さんが、「学生のために有機農業技術の全体像を分かりやすく説明した『有機農法の解説書』がほしい」という思いから執筆した本である。 >> 詳しく


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