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2007年1・2月合併号

今月の表紙
画・田島征三
作・田島征三
撮影・酒井 敦
 表紙のことば

 自然素材を使うこと。それを写真に撮って表紙として印刷すること。それは、季節のままの色を永久化できるエキサイティングなアートの仕事だった。
 それを7月からはじめて、4回目は、ヘチマとハヤトウリが、5回目には、カボチャの登場、小さな平面上から広い空間へ。
 野菜などの生素材と空間アート。これは是非やってみたかったアートだった。そして、今年は、高知や伊豆の海でひろった流木に絵を描くことにした。来年は一年間、できたら「畑アート」をやってみたい。今年はその準備に当てたい。
 さて、今年はこの表紙の空間を海辺にもっていってみようと思う。

田島征三
ホームページアドレス
http://www.geocities.jp/djrnq642/

今月の記事から
● 新春の挨拶 農と村の総崩れを止めなければ   ・・・・ 佐藤 喜作
 さて、一年の計は、元旦にあり。今年の計は、決まったでしょうか。ここで考えてみなければならないのは、今まで生活の向上は経済の豊かさにあると勘違いして、闇雲に現金収入を求め、なりふりかまわず景気を追い求めてきた、それはまるで、何の見境もない猪の真似をしたようなもので、猪突猛進であたことです。その結果、得たものは何であったか、失ったものはどんなものであったか。今の農や食の現状を見れば、豊かな自然環境、農の安定や食の安全など、あまりにも尊いものを犠牲にしてきた過去の事実を無視するわけにはいきません。亥年であるが故に、深く反省したうえで、農的スタンスで計画を立てたいものです。
● 「有機農業の推進に関する法律」が制定されました
―国の「基本方針」、地域での「推進計画」が課題に   ・・・・ 提携と基準部
 昨年12月の臨時国会(第165回国会)において、「有機農業の推進に関する法律」(略称有機農業推進法)が全会一致で成立しました。この法律は、「有機農業の推進に関し、基本理念を定め、並びに国及び地方公共団体の責務を明らかにするとともに、有機農業の推進に関する施策を総合的に講じ、もって有機農業の発展を図ること」を目的とするものです(第一条)。
―有機農業推進議員連盟への要望書
―農林水産省への要望書
―有機農業の推進に関する法律
● 有機農業推進 私の提案
自信をもって「提携」を発信していこう   ・・・・ 若島 礼子
 食は命なり。心身の健康を望まない人はいない。日本有機農業研究会は、「自然と共生し、安全でおいしい米・野菜を作って食べ、健康で長生きしましょう」でいいのではないか。誰もが理解し共感できるスローガンのもとに、井戸を掘った人の志に思いをはせ、自信をもって「提携」を発信していきたいものだ。
日有研の存在をアピールし「熱き心くん」の出版を!   ・・・・ 小池 光一
 この推進法の成立を契機に、35年余にわたって日本の有機農業の推進普及に努力してきた、日本有機農業研究会の足跡を記し、広くアピールしていく事が再度必要ではないかとも思います。
● 有機農業推進条例をつくろう
今治市 食と農のまちづくり条例について   ・・・・ 安井 孝
 有機農業推進法の成立は、私たちに大きな期待を抱かせてくれます。しかし、法の制定は目的ではなく、この法を活かすかどうかは私たちの取り組みにかかっています。愛媛県今治市は、2006年の9月議会で、自治体版の有機農業推進法とも言える「今治市食と農のまちづくり条例」を制定しました。今治市食と農のまちづくり条例は、「地産地消の推進」「食育の推進」「有機農業の振興」を三つの柱として地域の農林水産業の振興を図り、まちづくりを進めていくという、全国にも例をみない条例です。

―今治市食と農のまちづくり条例(平成十八年九月二日条例第五九号)
● 佐藤喜作のキサクな話 鍼灸師の診た変化   ・・・・ 佐藤 喜作
 本会理事長の佐藤喜作がキサクなお話しを。久々に鍼灸師を訪れて聞いたことで、考えさせられたのでご披露する。私の質問は、訪れる患者さんを診て、昔と最近の違いの特徴は何であるか…

● [農場だより] ひぐらし農園   ・・・・ 浅見 彰宏
 この冬はおだやかな始まりを迎えました。おかげでいつもバタバタする田畑の冬支度は比較的余裕を持って行うことができました。作業の上では有り難い天候ではありますが、冬が冬らしくないというのはやはり不気味。就農して10年というわずかなキャリアとはいえ、平年通りの天気だったことがほとんどありません。いつも「今年の天気はちょっと変だ」の連続。もはや少々おかしいのが当たり前という気になってきました。百姓ならではの天候に対する敏感さがやっと備わっただけかもしれませんが、やはり温暖化などの影響も表れているのではないでしょうか。
● ひろば   ・・・・ 園山 国光
 「トマト作り 私の進歩」果物のようなおいしいトマトを、雨除けで作ることがほぼできるようになりました。28年間取り組んできて、当初の頃よりも改良、進歩したと思うのは、次の4点です。@地下堆肥の工夫が進んだこと A原土に地下堆肥を5%程度混入して作る、新しい育苗土が出来たこと Bトマトの遺伝子能を引き出す育苗の工夫 C疫病対策 病菌はほぼ土中にいる
● 熱き心くん   ・・・・ 斉藤 博嗣・裕子
 今月の就農レポート「熱き心くん」は、斉藤博嗣・裕子さんです。私たち一反百姓「じねん堂」は、茨城県稲敷郡阿見町で新規就農して2年目になります。一反百姓と名乗っていますが、現在は2反の田んぼと8反の畑に取り組んでおり、いつかは「一反」で暮らして行ける自然農法を目指しています。
● 達人に聞く「旬の有機農産物」加工のすすめK   ・・・・ 鬼川 利男
 千切り大根の「まだか漬け」、食べるのがまちどおしくて、漬かり具合を「まだか?」「まだか?」とききたくなる、というのが名前の由来、と聞けば、どんな漬物か、つくってみたくなりませんか?千切り(切干し)大根があれば、いつでも手軽につくれます。
● 各地から
 近畿 有機農業に支えられる食 古々米の玄米の試食など   ・・・・ 安全農産供給センター
 南関東 食べることから考え畑を見てみよう   ・・・・ 大西 道子
● 種から育てよう50「深谷中長なす」   ・・・・ 深谷 文夫・恵子
 埼玉県大里郡から。たぶん2000年に種苗交換会で種子をいただいたのが始まりでした。蒔いてみるといろいろな枝ぶりやら実で、かなり暴れた木でした。でも味は良かったので、野口種苗さんに行った際に聞いてみたら、「これはまだ固定化している途中で、F1から固定するのに8年かかるよ」と言われました。それでもおいしかったし、栽培主要品目は固定種にしたかったので、「じゃあ、私が固定します」と答えたのです。その後、毎年採種を繰り返しましたので、今年はF9くらいを播くことになります。最初は、固定するのに何年かかるか判らないので、名前をつけて可愛がろうと思いました。良い名前が思いつかず、自分の名前をつければ、頑張って毎年種取するかと思って「深谷長なす」と名づけました。今では、「深谷…」と言うたびに、なにやら気恥ずかしいです。
● 春夏播き種子と種芋をお分けします―種子の提供にもご協力ください  ・・・・ 種苗ネットワーク事務局・種苗部
 自家採取をしている方からご提供いただいて、本会種苗部と種苗ネットワークが冷凍保存している種子の一部を、種苗ネットワークの利用登録者にお分けします。
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● BOOK 『農業起業のしくみ』神山安雄著   ・・・・ 神山 安雄
新規参入(Iターン)して農業を始めた人たちを、今年春からぽつぽつと訪ねている。春に出会った五〇代後半の夫婦は、千葉県下で有機農業を始めて五年。夏に出会った四〇歳そこそこの夫婦は、愛媛県の中山間地で無農薬・無化学肥料・不耕起栽培の自然農法に取り組んで三年である。どの人も物静かに話すが、胸の奥底に情熱を秘めている。こうした人たちに農業で成功してほしい。あとにつづく農業を志す人たちが上手に農業の開始と経営定着への道筋をたどってほしい。そんな思いで、この本を書いた。  >> 詳しく

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