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2005年8・9月合併号

今月の表紙
画・田島征三
画・田島征三
 これはモクレンの蕾のカラです

 モクレンの蕾は花が散ったあと、すぐ散った花とは別の枝の先に準備されます。したがってモクレンの蕾は3月の終わりから翌年の3月初めまで、約1年間枝の先端に座っているのです。
 だから春先の温かい風、夏の強い陽ざし、秋風、寒風。いろんなことを経験するのです。カラはそれらの季節、外気から蕾を守るためにつくられるのかと思われます。蕾は日々大きくふくらんでゆきます。だから昆虫が脱皮するように、その季節、季節にカラを落とします。そのカラは風で飛んでいってしまうことが多いのですが、ぼくは大量にひろって確保しております。
 来年の夏、高知県立美術館で田島征彦(ゆきひこ)と兄弟展のため、このカラで作品をつくろうと思っています。
 4年間かけた『モクレンおじさん』は福音館書店から7月に出版されました。

田島征三

今月の記事から
● 私の発言 「遺伝子組み換え技術」は「有機農業」とは相容れない   ・・・・ 鶴巻 義夫
 地元の反対を無視して北陸研究センターは、「国の施策に文句はいわせない」と遺伝子組み換えイネの屋外栽培を強行した。地元新潟の有機農家・鶴巻さんは「近代化農業の弊害を反省し、本来あるべき農業をめざしてきた有機農業運動は「遺伝子組み換え」問題で大きな岐路に立っている」と主張します。
● 組み換え稲差し止め訴訟―被告側が本会有機基準を「組み換え許容」と「有機農業に関する基礎基準2000」を証拠とすることへの抗議と取り下げ要求    ・・・・ 安田 節子
 新潟で強行された遺伝子組み換えイネの作付差し止め仮処分裁判で、北陸研究センター側は、証拠の一つに本会の『有機農業に関する基礎基準』の記述の一部をつまみ食いして「遺伝子組換えに反対の立場を取るグループですら、遺伝子組換え技術を用いることを許容している」と強弁。当会は抗議と取り下げを要求しました。
● 〈資料〉有機農業における遺伝子組み換え技術の取り扱い
 日本や欧米の有機認証基準は、遺伝子組み換え技術の取り扱いをどのように規定しているか。
● 2004年度・遺伝子組み換え作物自生の実態調査報告集の案内
 ストップ遺伝子組み換え汚染種子ネットは、遺伝子組み換えナタネの自生の実態調査をまとめた報告書を公表しました。この調査は、2004年7月末から2005年4月3日までのナタネ輸入港を中心に行われました。
● 「たねとりくらぶ」のつどい(第7回全国種苗研修会)     ・・・・ 堀 純司
 7月9・10日の2日間、「在来種保存の輪を広げ、交流を深めよう」をテーマに、神戸で「たねとりくらぶのつどい」(第7回全国種苗研修会)が開かれました。2つの基調講演「「消えていく在来種を守り続けて」(木俣美樹男氏)、「伝統野菜の自家採種技術について」(船越建明氏、広島県農業ジーンバンク)、分科会の報告です。
● 「狂牛病」が問いかけるもの(下)  ・・・・ 福岡 伸一
 2005年 食と農市民セミナーの第1回の講演会の記録です。前号に引き続いて「狂牛病」が問いかけるもの ―なぜ、人間は食べ続けなければならないか― と題して福岡伸一さん(青山学院大学理工学部 化学・生命科学教授)が、分子生物学から見たBSE発生のメカニズムを解きます。日本の「狂牛病」対策の現状とアメリカの実態、消費者だけに追わされる「狂牛病」のリスクのからくりについても解き明かしました。
● 有機農業推進法(仮称)の制定をめぐって   ・・・・ 林 重孝
 日本有機農業学会の公開フォーラムが7月25日に開かれました。有機農家の立場から当会の林理事が、こぼれ落ちた遺伝子組み換えナタネの自生による遺伝子汚染、有機農業に適した品種改良の方法などを主張しました。
● 食と農市民セミナー第2回  有機野菜をおしゃれに食べよう 〜フランス風〜   ・・・・ 今井 優子
 「食と農市民セミナー」の第2回は「有機野菜をおしゃれに食べよう 〜フランス風〜」と題し、玉川高島屋SCのレストランで開催しました。「ワインは雨水」という島田シェフのお話です。
● シュマイザーさんの再来日講演・北海道のGM作物栽培規制条例づくりを支援    ・・・・ 市村 忠文
 モンサント社と闘うカナダの老農シュマイザーさんが再来日しました。シュマイザーさんは自らの経験を踏まえて遺伝子組み換え作物の問題を指摘し、「一度、GMの導入を許すと、もう後戻りが出来なくなる恐ろしい道だ」と強調しました。
● [農場だより]べじたぶる・はーつ3  ・・・・ 尾崎 零
 「今までの30年がこれからの30年を保障するものではない。30年前のコンセプトが今でも通用するかどうか。多くの人が正しいと認めても、それが支持され拡がっていくとは限らない。生産者にとって、有機農業を実践することの意味はナニか」、21世紀の有機農業とは何か。
● BOOK『三芳野菜』    ・・・・ 戸谷 委代
 三芳村と「安全に食べ物をつくって食べる会」の提携30年誌。「三芳野菜」とブランドを主張する生産者と都市住民の30年の歴史と現在を当事者がまとめたものです。
● 種から育てよう 37 「のらぼう菜」   ・・・・ 脇田 利雄
 のらぼう菜は、アブラナ科のかき菜の一種で、寒さに強く栽培が簡単。どんな料理にも合って、しかもおいしいという秩父・多摩地域の伝統野菜です。春になると、成長とともに側芽が出てくるので、それを順次折り取って収穫し、調理して食べます。こののらぼう菜のタネ採りのコツを神奈川県の脇田さんが説明します。(この脇田さんのタネ採りした種子を、種苗ネットワークで頒布しています。)
● 佐藤喜作のキサクな話    ・・・・ 佐藤 喜作
 今月は「三つ子の魂は「食」が育む?」と題して、子どもの食事の話です。バランスのいい食事=「まごはやさしい」って?。
● 「提携」浅井まり子さんに聞く   ・・・・ 安田 節子
 神奈川県藤沢市で30年以上「提携」に携わってこられた浅井まり子さんにお聞きしました。時代とともに変る「提携」とは。
● 江戸時代の農書を読む 第1回 大蔵永常著 『広益国産考』(上)  ・・・・ 川上 和男
 有機生活に有用な江戸時代の知恵を学ぼうと「農書を読む会」が神奈川で始まりました。江戸三大農学者の一人で、農業ジャーナリストともいうべき大蔵永常の著書は、各地で見聞きしたことを平易な本に著し、明治時代まで農民の参考書とされました。まず『広益国産考』を読むことから始めました。
● 第34回全国大会 in 三芳村 大会実行委員会通信 2   ・・・・ 渡辺 和彦
 来春の大会を前に三芳村を紹介します。
● [達人に聞く]「旬の有機農産物」加工のすすめ③
   「キュウリのあっさり醤油づけ&ウリの粕づけ」   ・・・・ 和田 八重子
 野菜が取れすぎて困ったときのお助け保存法、「キュウリのあっさり醤油づけ」と「ウリの粕づけ」を紹介します。
● ニュースクリップ
 農業に関連する国際情報、国内情報を簡潔にまとめました。

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