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みちょってみやんせ
  南九州から
有機生活』

かごしま有機生産組合 著
自然食通信社 発行
2005年1月
1700円+税

かごしま有機生産組合 20年の提案

 かごしま有機生産組合が生まれて20年の節目に出版された。10軒の農家で始まった試みが今では134軒の農家集団になった。そして全国でもめずらしい生産組合直営店「地球畑」は、現在3つの店舗を持つまでになっている。これらの店舗に1日500人から700人のお客さんが訪れるという。
 03年の本会・鹿児島大会の折に「地球畑」を見学する機会を得た。明るく清潔な店内には、近在の有機農家の元気野菜が並び、品揃えも魅力的で地域に根付いている。
 「地球畑」では、お客さんから「だれだれさんのかぼちゃはないの?」、生産者からは「自分の野菜を、お客さんがどういうふうに言っているね?」と聞かれる。
 提携に近い。生産者と消費者の間に「地球畑」があるという感じだ。
 本書のなかで、地球畑代表の大和田明江さんは「大阪の学校給食に出荷するたび、本当は鹿児島の子どもたちにも有機野菜を食べてもらいたいという想いが切実でした」という。今では鹿児島市内のいくつかの学校給食にも取り入れられている。生産組合に関わる人たちの、有機の原点を見据えて努力と議論を重ねた歩みと、豊かな人の輪を作り出す力量に敬服する。
 有機農業を取り巻く環境はいまだ厳しく、有機認証制度の問題ものしかかっている。しかし、有機生産者の一人ひとりの語る話を読めば、未来は確かだと思わされる。実に味わいと示唆に富む。
 有機農業に飛び込む、なにも考えてなかったね。収入激減。最初の年にアブラムシ発生。農薬のかわりになにかふらなきゃって、先輩農家に電話したら「ほっといて最後まで見届ける。そこからだが」と。
 この「最後までどうなるか見ちょってやんせ」がタイトルとなっている。結果はどうなったか? ぜひ本書をご覧ください。

(安田 節子)

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