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『世界食料戦争』

天笠 啓祐 著
緑風出版 発行
2004年9月
1800円+税

多国籍企業に反撃のノロシ

 米国を中心とする多国籍企業の遺伝子組み換え技術による世界支配の目論見に対し、様々な反撃が始まっている。アフリカの食料援助拒否をはじめ、世界の農民、市民による抵抗は、欧州の厳しい表示制度の確立を促し、遺伝子組み換え作物を栽培しないフリーゾーンの拡大へとつながり、バイテク企業は撤退を余儀なくされている。
 本書は、米国の陰謀や危険性をあばくと共に、世界規模に拡大した食料をめぐる闘いの最新情報を紹介。(カバーから)

◆主内容
第1章 激変する世界の食料事情
第2章 モンサント社の戦略と謀略
第3章 シュマイザー事件と種子支配の構造
第4章 遺伝子組み換え作物が変えた世界の食料
第5章 遺伝子組み換えイネをめぐる攻防
第6章 北米での遺伝子組み換え小麦の攻防
第7章 欧州・米国間食料戦争
第8章 グローバリゼーションが脅かす食の安全
第9章 広がるGMOフリーゾーン、食料援助拒否

 遺伝子組み換え食品いらない! キャンペーン代表として運動の先導役を担ってきた著者が国内の運動現場のみならず世界各地で実際に見聞き、交流してきた現地の人々の闘いや情勢がいきいきと伝わってくる。現実に起きている遺伝子組み換えの問題性から私たちの食をめぐる諸問題がすべてつながっていることが見えてくる。

 環境、健康、文化、社会的公正さを破壊して支配しようと野心を衣の下に隠した巨大企業や超大国の力に対し、毅然と戦っている人たちが世界中にいる。しかもあちら側を追い詰めつつあるのだ。守るべきものを守り抜き、一歩も譲らんぞとの闘志がわいてくる本だ。

(安田節子)

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