【書評】『有機食品Q&A』
(や)

著者 久保田 裕子
発行:岩波書店
A5判62頁
本体価格480円+税
“有機農産物・有機食品”、良くは分からないけど「安全で美味しそうだ」と買い求める消費者が多かったと思います。
そもそも有機農業とは何か、その思想から始まり、具体的には生産方法、国際的動向、30年くらい前から始まった日本での歴史、農産物と食品のJAS規格とその認証制度、買い方などを含め、18のQとAでわかり易く説明されています。
食料の自給率が50%に満たない日本。食料・農業・農村基本法が1999年に制定され自給率向上の目標を挙げています。その目標を達成するためには私たち一人一人が商品をよりよく理解し、その上で何を選択するかが問題になります。
著者は「農産物の受け手である消費者が、買い方、食べ方を変えていくことが必要」と述べています。そのためには生産の現場に出かけてみて生産者と話し合い、理解していく事が重要です。そんな中から見栄え本意の選択はなくなり、ひいては“脱農薬”へ、目に見える国産品へと繋がっていくのだと思います。
有機農業運動は,生産者と消費者の提携という形で始まりました。食品の安全性が脅かされている今日こそ、食べものを私たちの手に取り戻しましょう。
