JAPAN ORGANIC AGRICULTURE ASSOCIATION

日本有機農業研究会

第40回 日本有機農業研究会全国大会・総会を開催

あったかゆうき〜本当の豊かさと協同を求めて〜
 西中国大会の開催報告とお礼

 2012年3月10日(土)〜11日(日)、「全国有機農業の集い2012in西中国〜日本有機農業研究会第40回大会・総会」は、あったかゆうき〜本当の豊かさと協同を求めて〜のメインテーマのもとに、全国、主に西日本から延べ700名が参加されました。命の生かしあいを確かめよう、人と人のつながりを大切にしよう、三代先の未来を考えようと、大勢ご参加いただきました皆様に、またご協賛いただきました個人、団体、企業ならびにご支援いただきました行政、とりわけ神石高原町役場に感謝とお礼を申し上げます。
 本大会は広島・島根・山口3県の活動団体で構成する実行委員会が中心となり、各地からの話題提供を企画し、食と農の今日的課題についての情報と論議の場を設定しました。その結果、有機農業者ばかりでなく、幅広い層と世代から多数の方が参加され、講演会、分科会などの各行事とも、“熱気のある”大会となりました。
 第1日のメイン会場(油木体育館・約350名)では、東日本大震災の犠牲者への黙祷で始まった開会セレモニー、次いで中尾慶子さんの講演会が行われました。6会場で実施の分科会には計348名(豊かな食育:46名、原発事故・放射能汚染と有機農業:60名、協同運動としての有機農業:22名、有機農業の技術:119名、活かそう環境支払:40名、どうする?有機農産物の流通と販売:61名)、夕べの交流懇親会には240名が集まりました。
 第2日(神石高原ホテル)は、早朝から種苗交換会に約70名、次いで宇根豊さんの講演会と閉会セレモニーに約300名、午後からの食と農の映画界に約150名、操体法教室に約30名、日有研総会に47名、吹雪まじりの現地研修会に40名が参加されました。また、有機食材テント村、夜の語らい、余興の子供神楽、地元産品の販売コーナーなどにも多数楽しんでいただけました。
 過疎の発祥地であり、高齢化が進む、そして交通アクセスがよくない中国山地において、本大会を2日間大過なく、好評と盛況のうちに開催できましたことは、開催の地元といたしましては大きな収穫でした。今後における有機農業の活路、中山間地域農業のありかた、持続可能な農業のありようなどについて、新たな方向づけと有益な知恵がたくさん得られました。これらが食と農を大切にする生き方や自立・共助の暮らしの変革へのヒントとして全国各地において活用されることを強く確信しております。
 ご参加いただいた皆様のますますのご活躍とご清栄を祈念いたします。どうも有難うございました。  

大会実行委員長 伊勢村 文英



第40回日本有機農業研究会全国大会 アピール

あったか・ゆうき 本当の豊かさと協同を求めて

 「全国有機農業の集い2012in西中国〜第40回日本有機農業研究会全国大会及び総会」が、世界で最初の放射能被爆地広島県で開催されました。昨年3月11日の東日本大震災を引き金とする東電福島第一原発事故による放射能汚染は地球規模で進行し、東北・関東の人々の生活や営農を直撃し、森や里、そして海に大変な汚染をもたらしています。私たちは1年前の総会で「すべての原発を廃炉に!」の緊急アピールを採択しました。10万年後も管理しなければならない原発の放射性廃棄物、その処理能力を持たない人間が原発を持つことはできないことは明らかで、再度、今大会で被爆地広島から「世界の原発を廃炉に!」に向かって行動することを決意し、原発エネルギーではなく、生命(いのち)のエネルギーが輝く国にしようではありませんか。
 政府は、昨年11月TPP(環太平洋連携協定)の交渉参加を表明し、国内外から農業への圧力が強まっています。日本の林業は輸入自由化による木材価格の低迷で壊滅的な打撃を受け、森林は荒廃し、山村集落は崩壊寸前です。日本の農業は選択的拡大による規模拡大や所得補償で解決する問題ではありません。TPPの議論を契機に、農林漁業がもっと元気になる取り組み、多くの国民が食や農山村に関心を持っている今、集落や地域で「本来の農林業のあり方」「食べ方」「暮らし方」など人間らしく生きるための議論をするチャンスと捉え、行動し、連帯しなければなりません。
 日本有機農業研究会が結成されて40年が経過しました。その節目の時期に、異常気象や大災害に私たちは遭遇しています。この先どのように事態が展開するか分かりませんが、創立者一楽照雄が私たちに残してくれた「自立・互助」「子どもに自然を、老人に仕事を」の意味を深く確かめ合いながら、生産者と消費者の提携の精神をいまこそ発揮して、協同による有機農業運動、食の農の連携運動を全国展開し、森・里・海の連携による日本農業の展望、食と農を大切にした生き方・暮らしの変革を考えていかなければなりません。
 「過疎」の発祥地中国山地に新たな展望を見つけるためには、消費者の理解と協力は必須(産消提携)です。「人と人」、「人と自然」、「むらとまち」の共生をめざして、全国の生産者と消費者が「自立・互助」をテーマに連帯し、協同して、会員の拡大を図り行動することを誓いまして、本大会アピールとします。
 2012年3月11日
                     「全国有機農業の集い2012 in 西中国」参加者一同
                                    於:広島県神石郡神石高原町

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