JAPAN ORGANIC AGRICULTURE ASSOCIATION

日本有機農業研究会

第39回 日本有機農業研究会全国大会・総会を開催

大会を終えて

 2011年3月12日(土)〜14日(月)、『全国有機農業の集いin福井県越前市』(第39会日本有機農業研究会全国大会・総会)を予定通り開催し、計画通り完遂させることができました。県内外から参集された皆さま、また何かと支援いただいた方々に心よりお礼申し上げます。特に前日の3月11日(金)午後、東日本大震災が勃発し計画通りの開催が危ぶまれましたが、主に県外参加者の欠席は30名余りに止まり、予定通り開催することができました。39年におよぶ全国大会歴史の中できわめて印象深い大会と位置付けられましょう。
 大会では2泊3日の日程で盛りだくさんな行事を実施しましたが、3日間で延べ参加者数は約800名を数えました。1日目のメイン行事には約350名が参加、記念講演や劇団ババーズ公演は好評で、懇親交流会には約250名余りが集まりました。2日目の分科会は8テーマで8会場に分かれて実施、延べ400名の参加があり、熱気に溢れていました。午後は恒例の種苗交換会を開催、これまでにない約120名が参集。総会には約40名の出席があり、福島原発事故を受けて、緊急アピール「すべての原発を廃炉に!」を採択しました。2日目〜3日目にかけて現地交流・視察会を実施、3地区で49名の参加がありました。
 3日間、全ての行事を事故もなく終えることができ、参加者の皆様にはそれぞれ満足していただけたものと思います。100名を超えるスタッフ、共催・後援いただいた関係機関、そして県内外から参集された、たくさんの皆様に感謝申し上げます。

全国有機農業のつどいin福井県越前市
実行委員長 中川 清



第39回日本有機農業研究会全国大会 アピール

いのちを育む有機農業、人と自然の共生を求めて

 このたび『全国有機農業の集い』が、福井県越前市で開催されましたこと、有機農業に取り組む農家としてうれしく、誇りに思います。
 2009年度に福井県で全国植樹祭が開催されましたが、本県には全域で原生林や歴史ある銘木が数多く残り、また清水(しょうず)といわれる名水や湧き水があちこちで見られるなど、いのちの源である豊かな水にも恵まれています。このような豊かな自然環境は、県全域が有機農業に取り組む上で、恵まれた条件と考えられます。
 ところで、皆様は宮崎駿監督の映画『となりのトトロ』をご存知でしょうか。この映画で描かれています田舎の田園風景や農作業の様子は、まさに日本農業の原点の姿であり、人々の心和む日本のふるさとの原風景そのものです。今回の現地研修地区もこのような雰囲気そのものの農山村です。そして全国からお越しの皆さんのところにも、こんなすてきな農村の風景や、農業の営みが数多くあると思いますが、このような農業、農村を未来の子どもや孫たちに守り継いで行きたいと思いませんか! それが訴えの一つ目です。
 次に、すてきな風景を守り継ぐ方法として、持続可能な農業で、農村や化学肥料に依存することなく、自然のものを使用した栽培により、健康によく、自然環境にも優しく、生き物との共生を可能とする有機農業の実践があります。
 今日お集まりの方々は、有機農業や生物多様性への関心が今ほど高くなかった時代から、ご自身やご家族の農薬への不安や、愛する子や孫のすこやかな成長を願い、持続的な農業を目指し、熱い思いに駆られて有機農業に取り組んでこられました。
 これからも、みなさんとともに有機農業を実践し、その輪を一層広げることで、日本の農村、農業の原風景を守り続けていきましょう。これが二つ目の訴えです。
 昨年、越前市には40年ぶりにコウノトリの飛来があり107日間滞在しました。また越前市近郊の里地、里山には、全国的にも希少種で生息分布が限られているアベサンショウウオをはじめ、日本全国で数を減らしているメダカやゲンゴロウ、ゲンジボタルなどの生き物が見られます。これらの生き物たちは、生きているということにより、人間に対しいのちのあり方や大切さを教え、自分たちの住む地球環境の大切さから健康や未来の子どもたちのことまで、様々なメッセージを伝えてくれます。
 “いのちを育む有機農業”を通じて、これら多様な生き物を守り、共存していくことが、地球環境の保護となり、人のいのちも育み、“人と自然の共生”につながるのではないでしょうか。これが三つ目の訴えです。
 最後に“いのちを育む有機農業、人と自然の共生を求めて”のテーマの下に集まった私たちは、日本の農業、農村の原風景を子や孫に伝えるため、あらゆる生き物のいのちの大切さを訴えながら、それらを守り育てる有機農業を広め、深め、人と自然の共生を目指して、今後も連携しながら取り組んでいくことを誓い、本大会のアピールといたします。

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