JAPAN ORGANIC AGRICULTURE ASSOCIATION

日本有機農業研究会

第35回 日本有機農業研究会全国大会・総会を開催

 3月10日、11日の両日、愛知県豊橋市で「自然の叡智に学んで、農と食から循環の暮らしへ」を大会テーマに、第35回日本有機農業研究会全国大会と総会を開催しました。   >> 豊橋大会の写真

佐藤理事長

開会挨拶する佐藤理事長

 大会は、松沢政満大会実行委員長はじめ50名を超える実行委員会メンバーの熱心な準備で、特に地元からの参加者も多く、盛大で充実した会になりました。主催者側から佐藤喜作理事長、松沢政満大会実行委員長、来賓として小出義光愛知県農林水産部部長、早川勝豊橋市長、有機農業推進議員連盟のツルネン・マルテイ参議院議員からご挨拶をいただきました。
 基調講演・河田昌東さん、地域報告・吉川三津子さん、そして星洋輔・さやかさんから大会アピールが提案され、拍手で採択しました。次に7つの分科会、夜には、「農の語らい」(懇談会)。翌日には、種苗交換会、2分間スピーチ、3つのセミナーが開催されました。午後からはバスに分乗し、現地見学会が行われました。1日目のお昼には、豊橋商業高校の生徒による地産地消ヘルシー弁当が好評、夕刻の懇親会では、地元の有機野菜をふんだんに使ったお料理が並びました。

 総会は、11日、午前9時から昼まで開かれました。はじめに佐藤理事長から、「昨年は有機農業推進法が誕生して有機農業が公認された。やっとゼロ歳である。私たちは37年の歴史をもつ。改めて高い理念と今までの精神を貫いて、粛々と進む必要がある。危惧していることは、これまで有機農業を否定してきた行政、農協などの『品質が悪い』『収量が低い』などの誤解が払拭されていないことである。これを切り替えさせることが先決である。日本の国土と食料を守り、生命を守る。まず、有機農業の広く深い意義を正しく理解してもらうことから始めなくてはならない」と挨拶がありました。

<本会の本年度における活動の方向性>

 活動計画は、一部と二部にわかれており、一部は、活動の方向性について、次の8項目があがっている。

1 有機農業推進法の運用へ向けた活動。
2 結成趣意書の農と食の原点に立った活動の啓発・普及。
3 「提携」を広める。
4 食べ方で健康と自給を取り戻す。
5 遺伝子組換え、農薬散布、環境と健康問題への取組みを
  強める。
6 研修機能を強める。
7 自家採取のすすめと有機種苗の提供。
8 会員をふやす活動を強める。

 有機農業推進法に関する活動については、充実した対応ができるよう、「有機農業推進法対策委員会」(仮称)を設置し、次のように取り組んでいくことが提案され、了承された。

(1) 状況への適切な対応

①定期的に委員会を開催し、対応策を打ち出す。
②東京と各地の情報を適切に把握し、伝達する。
③地域からの講師の派遣への対応

(2) 都道府県の策定する推進計画への関与

①本会の会員が各県において主導的に運動を進める。会員主体の県有機農業研究会を再構築することも考慮する。


第35回愛知豊橋大会アピール

自然の叡智に学んで、農と食から循環の暮らしへ

 暖冬だけでなく、記録的に少ない降雪など、日本でも世界でも寒熱乾雨の気象記録の塗りかえが日常化しています。このような温暖化をはじめ、化学物質汚染、生物多様性の減少など地球環境問題が顕著になり、対策に急を要しています。さらに、食料とエネルギーの問題を合わせると、これらが地球市民の3大優先課題といえるでしょう。この3課題を意識しない経済活動は社会的に認められない時代です。農業も例外ではありません。
 「食料と環境」に直結する産業という意味で、農業は生命産業です。エネルギー問題が全人類的課題と意識され、「農林業は唯一のエネルギー生産業」とも言えます。それが石油をふんだんに使う近代化農業の進展で、エネルギー収支が大赤字の経営が多くなりました。生命産業としての位置づけも危うい状況です。経済のグローバリゼーションにより、事態はさらに悪化しています。人や社会の歪みも大きくなっています。
 日本有機農業研究会は発足以来35年、地域自給と提携を軸に環境と優しく折り合える農業を実践し、伝統的な食と暮らしの文化を発信しつつ、未来につながる持続可能な社会のあり方を世に示して来ました。
 混迷する社会にあって、このような有機農業への全国民的期待が大きくなり、超党派で議員立法された「有機農業推進法」が昨年12月成立、施行されました。私たちは、現在策定中の「基本方針」には、このような私たちの35年以上に及ぶ高い理念と地道な取り組みを大切にして取り入れ、それを支援し拡げることを主眼とするものに書き換えることを望んでいます。
 ここに私たちは、自然の叡智に学ぶ有機農業は生命を尊重し、人と人の信頼関係を培い、食料、環境、エネルギー等の全地球市民の課題を解決に導き、世界平和に寄与するものであることを確認し、そのような有機農業を基礎に据えて、農と食から循環の暮らしを創る新時代が開けることを願い、大会アピールといたします。

2007年3月10日
第35回日本有機農業研究会大会

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