JAPAN ORGANIC AGRICULTURE ASSOCIATION

日本有機農業研究会

 長野県、遺伝子組み換え作物の栽培を規制する方針!
 長野県内での遺伝子組み換え作物 栽培禁止を求める要請書提出で確認

日本有機農業研究会 『土と健康』 04年4・5月合併号
長野県有機農業研究会

 長野県有機農業研究会は去る二月二四日、「長野県内での遺伝子組み換え作物栽培禁止を求める要請書」を県庁において農政部部長に提出しました。会見には、県側から農政部の部長以下五〜六名、県有機農研から会長以下三名が出席。当会の要請に対し県側から次のような説明がありました。

●組み換え作物を持ち込ませない作らせないという方針は既に決めている。
●県の機関でも研究開発はすべて中止している。
●現在、農業や農産物のあり方を定めた条例の制定をめざしており、その中に組み換え作物の栽培規制を盛り込む予定。
●条例制定までは、とりあえず早急にガイドライン的なものをつくって対応していく。
●県の知らないところで栽培されないよう、県民にも情報提供を求めていく。

 また、他県の規制の動きや茨城県の組み換え大豆鋤き込み事件などもしっかり把握しているということで、こちらの話すことがなくなってしまうほどでした。あとは一般県民が県の姿勢を支持、応援していくことが重要だと思っています。

2004年2月24日


 長野県知事 田中康夫殿

長野県有機農業研究会 会長 小林峰一 (諏訪郡原村)

長野県内での遺伝子組換え作物栽培禁止を求める要請書

 私達、長野県有機農業研究会は有機農業に関心を持つ生産者・消費者・研究者などによって構成され、農業技術ばかりでなく環境や食の問題、農業や暮らしのあり方といったものまで幅広い分野にわたっての活動をしております。

 さて表題の遺伝子組換え作物についてですが、ここ数年、各研究機関における栽培だけでなく、全国の一般圃場においてモンサント社の除草剤耐性大豆の試験栽培が行なわれていることが明らかになってきました。本県でも2001年、穂高町においてこの大豆の試験栽培が行なわれたことが農水省によって確認されています。又、これまでの試験栽培では大豆は開花前に刈り取られていたようですが、昨年茨城県谷和原村においては交雑防止の措置もとられないまま開花まで栽培が続行され、そのため地元の農民によって大豆が鋤きこまれるということがおきています。

 私達長野県有機農業研究会は、1.遺伝子組換え作物は他生物や食を通して人体や環境へ広く悪影響を及ぼすと予想されること。2.遺伝子組換え作物が一般圃場で栽培されれば風や昆虫によって花粉が飛散し、又、収穫・運搬・貯蔵の段階で混入が起きるなどして普通作物に遺伝子汚染が広がり回復不可能になるということ。3.農薬の場合これを使用しない選択も可能だが、遺伝子汚染が広がった場合生産者は遺伝子組換えでない作物を栽培する自由を奪われるということ、以上の点から一般圃場における遺伝子組換え作物の栽培について大きな危惧を抱いています。(ちなみに有機認証の制度上も遺伝子組換え作物は認められていません。)

 食の安全性や環境問題に大きな関心が寄せられている現在、長野県の農業や環境、さらには県農産物への信頼性を守るためにも、県内において、開放圃場での遺伝子組換え作物の栽培禁止を要請いたします。

以 上

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