JAPAN ORGANIC AGRICULTURE ASSOCIATION

日本有機農業研究会

 第32回日本有機農業研究会大会アピール

日本有機農業研究会 『土と健康』04年4・5月合併号

 霊峰石鎚山を仰ぎ、瀬戸内来島海峡を臨む、ここ愛媛県今治の地に全国の自然と命を大切にする仲間が集い、千年のすこやかな「いのち」の継承と、遺伝子組み換え作物の栽培阻止、学校給食と食育の大切さについて学び、語り、これからの行動を決意します。
 農の衰退は集落の崩壊を招き、人間を病み、命を脅かします。農の構造改革とは、担い手農業で海外の大規模農家と経済性で競うことではなく、経済一辺倒の農業を「いのち」や「生存」、「持続」へと転換することであり、このことは有機農業を広げていくことにほかなりません。
 私たちは、ここに次のことを大会アピールとして、全国に発信します。


千年のすこやかな「いのち」の継承を!

 一つ、私たちは現在の自然が、森が、環境が、更新を繰り返しながら千年の後も継承されるようそれを守り、育てていきます。

遺伝子組み換えはいらない!

 一つ、利潤と経済目的で人為的に遺伝子を操作し、種を越えた作物を作り出し、自然界に「交雑」という汚染を拡大する遺伝子組み換え作物の廃絶のために地球規模で考え地域レベルで栽培阻止条例の制定や監視を強化し、不買運動を展開します。
 一つ、私たちは、BSEや口蹄疫、鶏インフルエンザなど食のグローバル化による危険の拡散を阻止するため、地域固有の品種や作物を守り、育て、継承していく自家採種と有機種苗の育成に努めるとともに、有機で生産された地域のものを食べる「身土不二(=地産地消)」を推進します。

広げよう有機農業!!

 一つ、私たちは千年の命の継承と子供たちのフードリテラシーの向上のために、有機農業による食育の推進、有機農産物の学校給食への導入を進め、財政再建や経済合理性の追求を目的とした安易な学校給食の民営化や民間委託に反対します。

 一つ、私たちは地域と地域農業を大切にし、地域における有機農業を広め、産消提携をとおして、協同や地域間提携の取り組みを進めることにより食の安全・安心の確保と地域内自給率の向上を図ります。

 以上、大会アピールとして全国の農に携わる人々、食に携わる人々、それを消費する人々、そして自然と命を大切にする仲間の皆さんのに呼びかけます。

2004(平成16)年2月14日 第32回日本有機農業研究会全国大会・えひめ大会

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