JAPAN ORGANIC AGRICULTURE ASSOCIATION

日本有機農業研究会

 「いらない!遺伝子組み換え食品全国集会」
           バンダナ・シヴァさん講演録
 食べ物の危機!
 遺伝子組み換え食品とグローバリゼーション
 地球、身体、食料に対する戦争をやめよ!!

日本有機農業研究会 『土と健康』 03年4・5月合併号

世界に広がるGM禍 日本の「NO!」に強い期待

 日本でも公然とGM(遺伝子組換え)大豆を栽培する農家が現れたり、GM汚染のわかっているトウモ□コシの種子が大量輸入されて栽培されていたり、加工用や飼料用の輸入穀物が表示もされず、分別もされずに、食卓に平然と居座る状態が続いている。そのようななか、黙々とGMを食べ続ける日本人とは対照的に、飢えてもGMは嫌だと拒否する南部アフリカの人々、力がないゆえに巻き込まれ犠牲となっていくインドの農民、カナダでたった一人、巨大企業とそれをバックにした国家と戦う老農が居る。

 今回秋たちは、農民がGMによって自殺に追い込まれ、土地が奪われていっているインドから、敢然と巨大企業の食料支配に挑戦し、濃民や食料主権を守るために戦っているバンダナ・シヴァさんに来日していただき、お話を聞く機会を得ました。

 シヴァさんは、今回の日本への旅は、世界のGM栽培を抑止するのに日本の巨大市場が「NO!」ということが鍵であることを認識しての旅だと、イラク戦争が始まったさなか、忙しいなか時問を割いて出かけてきた理由を何度も言っておられました。

 これほど世界の人々が反対するのに、何故、巨大企業のいじめともいえるゴリ押しがまかり通るのでしょうか。私たちの反GM活動にも転機が訪れているように思います。

【ヴァンダナ・シヴァさん】

 インドで科学・技術・白然資源政策研究財団を主宰。環境保全や女性の人権を守る運動、在来種子の保全、農民運動などに深くかかわる実践家。93年、もうひとつのノーベル賞といわれる「ライト・フイブリフッド賞」を受賞。遣伝子組み換え作物問題では、早くから多国籍企業の目論見を見抜き、告発し続けている。

(科学部 山田勝巳)


食料戦争を止める平和の旅

 イラク戦争で毎日失われる無辜の犠牲者に黙祷を捧げましょう(全員起立して黙棒)

 私は、この戦時に平和のために旅をしてきて、皆さんの集会に参加しました。食料に対する戦争を止める平和の旅です。私が地球、身体、食料システムに対する戦争と言う時、比喩的な意味で言うのではなく、現実の戦争なのです。

 先の第二次大戦では日本の人々が被災しました。

 先の戦争で使われた大量破壊兵器が、核兵器だろうが化学兵器だろうが、戦後農業に使われるようになりました。窒素肥料は爆弾工場で作られました。化学農薬は化学兵器を作る過程で作られた人を殺すためのものでした。今は虫を殺すために使っていますが、人も殺しています。

 私が合成化学物質を使わない有機農業、生態学的農業を推進し始めたのは、一九八四年、インド・ボパールで農薬工場の悲惨な事故が発生し、一晩に三〇〇〇人余が死に、次の数日に六〇〇〇人余、最終的には三万人の人々が死亡したことがきっかけでした。

 この事故以外にも、何百万人という人が農場で化学農薬によって、消費者が食料を食べてガンやアレルギーなどの病気で、この不必要な戦争で死んでいます。しかし、この農業における戦争では、食糧を生産するのに使われている大量破壊兵器が直接人を殺すだけでなく、この暴力の技術がもたらしたと言われている繁栄はまやかしの繁栄です。暴力的技術がもたらす繁栄は、農村社会に不満と略奪をもたらしています。

緑の革命の暴力

 この不満の例として、「緑の革命」が成功し農業で繁栄しているとされるパンジャブ州では、一九八〇年代に内戦が起こりました。ボパールで三万人死にましたが、さらに三万人がパンジャブにおいて、暴力的農業で死亡しています。イラクの場合のように、この死は全く不可避のものでした。

 ノーベル平和賞が与えられた「緑の革命」が成功だったのであれば、その後に起こった戦争という矛盾から一体、何を学ばなければならないのでしょう。

 しだいにわかってきたことは、「緑の革命」という旗印の下に第三世界に「平和のための食料」という名のプログラムが押し付けられ、"繁栄"と"平和"をもたらしました。共産主義を回避した技術として非常に賞賛され、「緑の革命」に対しノーベル平和賞が与えられたのです。

 しかし、残念ながら"繁栄"は本物ではなかったし、"平和"ももたらされなかったのです。繁栄がもたらさなかった理由はいくつかあり、私の『緑の革命とその暴力』(浜谷喜美子訳、日本経済評論社)の中に書きましたが、繁栄が実現しなかったのは、このシステムが、より多くの食料を生産するためのものではなく、地球を短期聞に破壊するシステムだったからです。

 同じ量の米を生産するのに通常の方法よりも水が五倍必要でした。そして、水不足が水争いを起こしました。このシステムが、平和に行われてきた農業と置き換えられたのです。

有機農業こそが平和農

 平和的病害虫防除が有機的農場では実現していますが、これは多様性があることによって可能になっています。私のところの農場では病害虫の被害がありません。雑草もほとんどありません。多様性が多ければ多いほど、特定の種が病害に変わることはないのです。自然には、害虫とか雑草などというものはないと思います。生息空問を奪う暴力的農業によって、特定の種が害虫に変わってしまうのです。

 戦争的発想が、害虫や雑草に戦線を布告して、害虫も雑草も攻撃すればするほど強くなってスーパー害虫、スーパー雑草が出てきています。害虫は、テロリストとよく似ています。攻撃をすればするほど、ますます凶暴になっていきます。テロリストや害虫や雑草に対策する唯一の方法は、これらのものにも他の種と平和共存する場所を与えることです。生きる空間を奪わないことです。暴力はさらなる暴力を生み出すだけです。これは、農業でも冷戦でも同じことです。

畜産における暴力

 工場的畜産ではこれがはっきり出ています。インドには最も多種類の牛がいて、皆、すばらしい角をもっています。この角を飾るお祭りがあるくらいです。牛は、農場でも街中でも自由に歩き回っていますが、角で殺しあうようなことはしません。

 しかし、たくさん詰め込む工場的畜産ではこの解剖学的に美しい角が危険なものになるのです。だから、切ってしまいます。鶏の嘴は、餌を食べたり害虫を捕まえたりするものですが、養鶏場では互いに傷つけないように嘴を切ってしまう。豚の歯と尻尾は、過密な飼養では除去されます。

 このような食料は危険です。というのは、その生産方法が暴力的なだけでなく、暴力が施されたものは体に入ると身体に暴力をふるうからです。この実例として、全くばかげた"狂牛病"(注・BSE/牛海綿状脳症)があります。牛はもともと、狂うものじゃないんです。インドでは牛は聖なるものですが、牛はその糞が土を肥やすために敬われていることは余り知られていません。

 ヨハネスプルグの会議(注・二〇〇二年八月、環境サミット)で牛の糞を私のところへもってくる人がいました。私は有機農家が持つてきてくれたのかと思ったのでしたが、その手と、その人を見ると、インド・モンサント社の人問だったのです。モンサントの人間が持ってきたとしても、牛の糞は土を肥やす平和な農業を象徴するものでしたが、彼らはそれを、私を侮辱する武器にしたのです。

農業も戦場に

 戦争を仕事にする人間が食料を扱っていることが危険なのです。モンサントは枯葉剤を生産していた企業です(注・一九六〇年代、ベトナム戦争時に、アメリカがゲリラを撲滅するためなどに除草剤と同じ成分の枯葉剤を空中散布して熱帯雨林を破壊した)。モンサントは、一九九〇年代まで種苗を扱うことはなかったのです。戦争が終わったので兵器のやり場をなくし、農業の分野で、しかも遺伝子組み換えの中でそうした技術を使っているのです。

 ノーマン・ボロは「緑の革命」でノーベル平和賞をもらった人ですが、元々はデュポンの防衛研究所にいた人です。普通の植物は農薬に耐えられないので、農薬に耐える植物を開発していました。「緑の革命」であろうと遺伝子組み換えであろうと、"平和のための食料"、"飢えをなくす"等ときれいごとを言っていますが、どちらの技術も化学物質や戦争の市場や農業で、戦争をするための道具を増やすことになっているのです。

三つの戦争農業戦略―GM、特許、WTO

 現在、農業での戦争は、三つの手段で推進されています。第一は、遺伝子組み換え技術、第二は知的所有権、第三は他の国の農業を潰すための貿易ルールです。

 遺伝子組み換えが必要であるという宣伝文句に、世界の八億の飢える人たちを養うために食糧増産が必要だ、というのがあります。しかし遺伝子組み換えは、食料を増やしません。除草剤耐性のものは収量を減らします。複合農業(注・多様な作物を混植、輸作)では、エーカー当たり二〇〜三〇トン生産できますが、除草剤耐性の農業では、組み換え体だけで他のものは全て殺してしまうのです。

 除草剤耐性作物が栽培されているほとんどの国では、すでに大量に除草剤が使われて土が汚染されてしまっています。アメリカなどは大量のラウンドアップ(注・モンサント社の除草剤耐性作物にセツトで使われる除草剤。有効成分はグリフォサート)が土を汚染しているのです。一時的には大豆の生育を助けますが、大豆は育ちにくくなるのです。

巧妙な宣伝

 インドでは除草剤を使いません。それは、畑には、目当ての作物だけでなく薬草、食料となる草など、さまざまな用途に使える植物が生えており、女性たちはこれらの作物を摘むことを仕事にしているのです。

 数年前、バンガロールでモンサントの大きな看板を見たのですが、それには女性が両手を雑草で縛られていて「ラウンドアップで解放されよう」と書いてあるのです。モンサントは、ラウンドアップを売るためにいろいろな神や聖人のイメージを使うので、純朴で信心深い田舎の人たちは、ラウンドアップが神の贈り物であるかの印象を持ってしまいますから、そうではないというキャンペーンをしなければならないのです。

 去年はインドやアフリカでひどい早魅がありました。それは、気侯変動によるのですが、原因はこの地球に対する戦争です。ラジスタン州では作物が全減しましたが、モンサントはラウンドアップがまるで旱魃対策であるかのように宣伝して売っていました。

増収というまやかし

 ラウンドアップとハイプリッド・コーン(注・F1と呼ばれる一代交配種)をセットで売っていたのです。それで急いで農村へ出かけて、今年六月に蒔くコーンについては、モンサントの種やラウンドアップは絶対に買わないように言って回りました。モンサントのコーンの収量の数値をあげて見ましょう。モンサントのチラシには、五〇〇〇〜九〇〇〇s/工-カーのコーン収量が上がると書いてあります。別のチラシでは二〇〇〇s/エーカーに落ちています。現場のモンサントの従業員が私の同僚に話した収量は二一〇〇s/工-カーです。実際に栽培した農民は七〇〇s/エーカーという数字を出しています。

 インドで主に栽培されているBtコットン(注・バチルス・チューリンゲンシスという殺虫性の毒素を出す微生物の遺伝子を組み込んだ遺伝子組み換え棉花)は、もっと異常な状況です。お望みなら詳細を話しますが、Btコットンに関してモンサントは収量が倍になったと言っています。これは全くの嘘で、Btコットンというのは、植物にBtという土壌菌を組み込んで植物がBt毒を出すよすにしたのであって、収量とは全く関係がありません。これに関してモンサントは、収量が倍になるということは、収益に換算すると一万ルピー/工-カーの増収になると宣伝していました。

 私たちは、収穫時期に四つの州を回って、Btコットンの実際の収量がどうなのかを調べて回りました。約束された一五〇〇s/エーカーではなく、農民が収穫していたのは二〇〇s/エーカーでした。非GMコットンは一〇〇〇s/エーカー収穫できていました。Btコットンは、一万ルピー増収するどころではなく、六四〇〇ルピーの損失だったのです。GMを栽培しなかった農家は、一万ルピーの収入がありました。

ゴールデンライスのまやかし

 GMバイオテクノロジー巨大企業と付き合ってきたこの五年問で学んだことは、彼等のデータを信用するなということです。このデータに関しては、開発とか技術移転といった美名を冠したプログラムで持ち込まれているものについても同じですが、その本質は独占です。

 その例にゴールデンライスがあります。ゴールデンライスは、米にビタミンAを入れて第三世界の盲目をなくそうというものですが、ゴールデンライスの特許の多くはシンジェンタとモンサントが持っています。私は、ゴールデンライスは盲目への盲目的対処だと言つています。ゴールデンライスをすばらしい発明だとして推進している哀れな研究者や企業役員は、普通の米がすでにビタミンAを持っているということを知らないのです。欲しければありますよ、赤米、茶米。ビタミンAのために米を遣伝子組み換えしなくても農民の持つ赤米にはビタミンAが豊富に含まれているのです。

米という植物への戦争

 企業の技術者や経営陣がそれに盲目なだけです。それに米だけを食べる人はいません。いろいろなものを食べていろいろな栄養を摂取しています。貧血やビタミンA欠乏を予防しようと思えば、米ではなく緑黄色のものを食べるのは誰でもがしていることです。

 インドでは、コリアンダー、カリー、カリーリーブといったものがあり、一四〇〇rのビタミンAがあります。一〇年に及び、何十億ドルという研究を経て遺伝子組み換えした米は、たったの三〇rのビタミンAしかないのとは比べものになりません。

 このことを、野菜で七〇倍も摂れるんだとゴールデンライスを開発していた研究者に言ったところ、「そんなことは知らない」というのです。彼らは、このような野菜のことは知りませんし、米のことだって知らないんです。彼らが知っているのは米の細胞のことだけで植物としての米じゃないのです。

 農民は植物全体を扱いますが、彼らが扱うのは、培養皿の中の米の細胞で、そこに植物の遺伝子を打ち込んでいるのです。こんな人たちや培養皿からできた植物に我々の食の未来を託すわけにはいきません。細胞に遺伝子を打ち込んだり、核を取り出したりする様は、まさに細胞に仕掛けられた戦争です。

生物の独占

 最近、私たちが勝利したことがあります。巨大アグリピジネス企業の一つであるシンジェンタが私たちのジーンバンクの一つから米の遣伝子を持ち出して独占しようとしましたが、米に手を出すなというキャンペーンをして阻止できました。

 バイオパイラシー(生物に関する海賊行為)については、生体的植物防除に使うニーム(インドセンダン)と香りがすぱらしいバスマティ・ライスの事件があります。ニームは、アメリカ農務省とグレイス社が開発したものだと言い、バスマティニフイスは、テキサスの会社が独占しようとしました。テキサスの会社は、中東の油も独占しようとするなど、人のものを白分のものだと言い張る癖があります。

伝統的な暮らしの知恵が盗まれる

 バイオダイナミックとか有機農業ということに話が戻ってきますが、生物多様性を考える場合、このような海賊行為にとどまらず、もう一つの海賊行為に気付かなければなりません。

 カーギル、ADM、コンアグラというのが大きなアメリカの穀物商社ですが、コンアグラは米やスターリンク・コーンを持ち込んでいます。スターリンク・コーンは飼料用だけに認められていましたが、アメリカで二〇〇〇年、食品に混じっていたことがわかり、回収措置、その後栽培禁止になった遣伝子組み換えトウモロコシです。

 コンアグラがアター小麦粉で6098905という特許を取りました。アターというのは小麦粉という意味ですから、アター小麦粉というのは、「小麦粉小麦粉」ということになります。インド人は日本人のように食べ物にうるさい民族です。自然な小麦粉は粉にすると悪くなりやすいので、挽きたてのものを使うために小さな製粉所が町のあちこちにあります。ここで、皆さんにコンアグラがアター小麦粉に関して行つた"賢い"発明を読んでみましょう。

 「アジアで食べられているチャパティやルティといったパンを作るのに使われるアター小麦粉に関する発明について」。「アター小麦を砕くために設計された機械によるアター小麦粉を作る方法」と言うのです。本当に! これまで誰もやれなかったと言うのです。

 バスマティ・ライスの特許の場合は、この米を調理する方法を発明したと言っています。よく思うのですが、これらの大企業が欲しがっているのはおばあちゃん達の智恵なんだということです。おばあちゃんたちが知っていることは何でも発明として欲しいんです。これがバイオパイラシーです。おばあちゃん達の知識を盗むことです。

あらゆるものに所有権を、という愚

 この戦争、ほんの一握りの企業が何でも自分たちの手に入れるために行う戦争は、どんな戦争にも見られるものです。カーギルは、作物の花粉交配をする蜂を花粉泥棒だとインドでは言っているのです。こんなとんでもない論理は理解しなくていいんです。蜂や蝶は花粉を交配するのは自然です。ターミネーター(注・実った種が発芽しないように遺伝子組み換えされた作物)の種子やハイブリッドコーンの種子を独占的に生産したい企業は、蜂がその花粉を盗んだと言うのです。

 生物多様性は太陽の泥棒なんですね。これほどの欲望、これほどの支配欲ですから、あらゆるものを欲しがります。

 今回、イラクに対する戦争を計画したアメリカン・エンタープライズ・インスティチュートという会社の代表が、ヨハネスブルグの会議で私の隣に座っていたのですが、議論や討論の最後に彼が言ったことは、全てのものに所有権があるべきだというものでした。このような発想では、タダで流れる川や種子が自然にできることや、自給的な家族や国は彼らの脅威であって攻撃しなければならないものなのです。

貿易ルールが農家を潰す

 農業では、戦争の武器は貿易ルールです。貿易ルールは全く不公平で嘘ばかりです。貿易ルールとは、不公正をなくすためのもので、偽りの価格でダンピングし農業を潰さないようにするはずです。でも、日本の農家を潰している価格、日本の食料保障を脅かしている価格は、世界中で何百万人もの農家を破滅に追いやっています。新しい貿易ルールによって高い種子と安い収穫物価格のために二万人の農民が自殺しています。生産費が上がって、収入が減ったのです。

 二〇〇二年のアメリカの農業法では、輸出補助金が増えてさらに輸出価格が下げられダンピングされています。ダンピングの実態を簡単に見てみましょう。

 小麦の生産費は$6.24/ブッシェルで、輸出価格は$3.5です。大豆は$6.98に対し$4.93、メイズ(コーン)は$3.47に対し$2.28、コットンでは$0.93に対し$0.29と、生産費の半分の価格で国際市場に持ち込まれ、私たちの国内経済を破壊しているのです。綿花だけでもアフリカ農民はダンピングのために二億五千万ドルの損害を被っています。

 インドでは貿易障壁を下げたため、ここ三年間で収入の六〇%が減りました。不公平な価格や偽りの価格の中では、戦争農業の世界では、輸入規制をして農民を守り、食料保障や健康や自給を守るのは基本的人権だと思います。

輸入規制と国内補助金の確保

 アメリカのアグリビジネスが最大の害を与えていますが、WTOでいつも攻撃が集中するのは日本の農業補助金です。国内補助は、不公正貿易にはなりません。国内の一部を支えるものです。

 皆さん、輸入規制と国内補助金については日本政府が譲らないように要求して下さい。世界中で数え切れないほどの平和な農業が始められています。私たちの農法では他の種子に対する戦争は起きません。ある国の農業が他の国の農業と戦争することはありません。私たちの食べ物を作る農業は、私たちの身体と戦争することはありません。私たちの身の回りで起こる暴力、不公正に対して市民運動、市民の叫びが大きすぎるということはありません。

 私の今回の日本への旅が、腐敗した企業や腐敗した政府に対し、非暴力がもっと力をつけるのであれば、それなりの価値はあったと思います。日本に招待していただいてありがとうございました。

 地球と食料が平和でありますように。

(2003年3月25日 於 東京・ウィメンズ・プラザ)

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