●有機農業を基本とした学校菜園(08年9月26日)
- 畑情報
十五夜の満月がきれいに見えています。昼間はまだミンミンゼミなどの鳴き声が聞こえ、肌を刺すような強い太陽の光が降り注いでいますが、夕方以降はコオロギの鳴き声に変わり初秋の涼しさがやってきます。
これからしばらく野菜は端境期に入ります。お届けできる野菜の種類も限られてしまいますが、しばらく辛抱してください。
ようやく畑にも入れるようになり急ピッチで種まきや植え付けの準備を進めています。まずは遅れていた大根や蕪の種を数カ所の畑に分けて播きました。大根の種はだいたい30センチ間隔に5〜6粒を播いていくためにビールの小瓶を使って等間隔になるようにしています。畝を立て、上部を鍬を使って平らにならし、そこに小瓶の底を押しつけて1センチほどの深さになるように播き溝を作ります。この溝の端にビール瓶の口をあて次の播き溝までの長さが30センチになるようにしていくと、簡単に等間隔の種まきができるのです。種を播いたら土をかけ、しっかりと押さえます。こうすると雨が降らなくても2〜3日で芽を出してくるのです。カブなどの小さな種は"ごんべい"という種まき機を使って播いてしまいます。種まきと土かけ、鎮圧が一度に行えるので種まきの時間を短縮することができます。これから少しずつ日にちをずらして種まきをしてきますが、発芽してからの虫の被害や、今後やってくるであろう台風の大雨など、まだまだ野菜が大きくなるには試練が待っているのです。
- 伊奈学園総合高校での野菜・草花の授業
4年目に入った伊奈学園総合高校での野菜・草花の授業も、2学期が始まりました。
はじめの授業は、ジャングル状態になった畑の草取りから始まります。授業が始まる3日ほど前に刈り払い機で通路の草だけは借り倒しておきましたが、1学期に栽培した作物はジャングルの中に埋もれていました。初回の授業では、白菜・ブロッコリー・キャベツの苗を定植しました。これらの苗は、杉戸農業高校で栽培したものです。
一昨年までは、業者から購入していましたが、同じ県立高校生が仕立てた苗を使わせてもらうのも、生徒達にとってはちょっとした刺激になるものと思います。
ジャングル状態になった畑では、ナス・ピーマン・コーン・ポップコーン・ゴマ・モロヘイヤ・オクラ・サツマイモなどが収穫を待っています。
「赤くなったピーマンって食べられるの?モロヘイヤってどうやって食べるの?収穫はどうやるの?こんな大きいオクラって初めて見た!!」今時の高校生なのに(?)、農業高校でもないのに、結構真剣に授業に参加して、収穫物を家に持ち帰り、ご近所さんにお裾分けまでしている生徒もいるようです。
コーンは、日本で普段食べているようなフレッシュな収穫適期をすぎてしまい、半乾燥の状態でした。南米やアフリカでは乾燥させたコーンを粉にして主食にしているところがたくさんあります。収穫したコーンを何とか加工して、こういったエスニック料理に挑戦してみようと思います。人の主食・飼料・エネルギーという3つの顔を持ち、遺伝子組み換えや水資源の問題も内包するコーンは、面白い教材になりそうです。
今年は、農業高校を退職なさったお二人の先生と一緒に3クラスを担当し70名ほどの生徒が参加しています。農業高校から見ると「ままごとのような農業の授業」というふうに思われているようですが、農業と言うよりは環境教育として位置づけるべきだと考えています。
埼玉県の教育委員会は、県内の全小中学校に学校農園を作る方針を発表しています。しかし、畑つくりや農作業を経験したことのある教師はほとんどいません。農村地域では、周りにたくさんの地域の先生がいますが、農薬や化学肥料など、子ども達にはあまり使わせたくない薬剤を使ったりもしています。担当になった先生は、手探りで菜園を維持していくしかありません。学校菜園を環境教育として位置づけ、有機農業を基本として学校菜園を維持していけるような教師が必要です。伊奈学での授業は、こういった教師の育成に関しても、希望を持たせてくれる気がします。
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1960年、埼玉県吹上町(現鴻巣市)生まれ、浩昭。400年以上続く農家の長男。大学卒業してすぐ青年海外協力隊 ザンビア派遣(野菜)。その後ちょっとプーちゃん。大学行きなおして、妻を発掘。妻とともに日本国際ボランティアセンター(JVC)エチオピア・東京勤務。1993年より 有機農業を志し、現在に至る。
1960年、兵庫県香住町生まれの広美。この人も大学卒業してすぐ青年海外協力隊 マラウイ派遣(理数科教師)。その後ちょっと中学の先生。そしてこの人も大学行きなおして、夫を発掘。日本国際ボランティアセンター・エチオピア勤務。下の子たちが中学生になって子育ても一段落。貧乏ヒマなし・・・いろいろいろいろやってます。
